年中行事

1月 睦月

元日 歳旦祭(さいたんさい)

地域氏子各団体の新年参拝が、御本殿で順次に斎行されます。御神酒や甘酒の無料接待も行われ、境内は初詣の方々で大変な賑わいをみせます。

5日 午前10時 初御供祭(はつごくさい)

年間7回斎行される御供祭の最初の祭事であり、新年をお祝いし、氏神さまの御神徳により氏子を始め崇敬者が、今年も良き年で過ごせるよう願う神事です。
御供祭では、蒸したもち米を円錐形に固めた「御供(ごく)」が神前に供えられます。

14日 午後7時30分 御日待祭(おひまちさい)
-お千度(せんど)

小正月(115日)をお迎えするお祝いとして、毎年114日の夜に行われる祭事。参列者が御本殿の周りを三周する「お千度」が行われます。
お祭りの後には、お正月にお供えしたお餅の入った「ぜんざい」が境内で振舞われます。

2月 如月

3日 午後7時 節分祭(せつぶんさい)
-大祓(おおはらい)神事-

2回執り行われる大祓(おおはらい)神事の一つであり、皆様方から納められた人形(ひとがた)と古い御神札、御守の焼き上げが行われ、境内に設えられた斎庭(ゆにわ)には大きな炎が上がります。

11日 午前10時 建国記念日祭(けんこくきねんびさい)

神武天皇が即位した建国の日である211日に際し、皇室の繁栄と国や地域の益々の発展を祈願するお祭り。氏子の代表者が参列し、御本殿で祭典が執り行われます。

3月 弥生

3日 午前10時 祈年祭(きねんさい)
併せて斎行 草餅御供祭(くさもちごくさい)
-弥生祭(やよいさい)

祈年祭は、主食である米(稲)の豊穣をはじめあらゆる産 業の発展、国力の充実を祈る祭事です。併せて斎行され る草餅御供祭は、蓬を混ぜた団子をつき、菱形に切り揃 え、五段重ねにして神前にお供えし、桃の節句を祝い、氏 子の安泰を祈る神事です。

4月 卯月

第一日曜日 午後2時 神弓祭(しんきゅうさい)
-古式弓執神事-

古来より、弓矢の神聖で霊的威力により邪気を祓い、また農作物の吉凶を占う目的で、弓矢を射る神事が行われてきました。宮座の今年から上座になる人と昨年上座になった人の2名により、古式に則って奉仕されます。神事の最後には、宮座督殿(こどの)の交代の儀式である、御神扉の「御鍵渡し」が執り行われます。

第一日曜日 夜間 遷御祭(せんぎょさい)
-宮座督殿(みやざこどの)渡し-

宮座の最高責任者である督殿(こどの)の引継ぎを行う為の重儀。現督殿宅から新督殿家に神号軸(御分霊)等をお遷しする神事であり、それぞれのお家で祭典が執り行われ、祭員列が夜の一乗寺の街道を進みます。

下旬 午後7時 宮座新入座奉告祭(みやざしんにゅうざほうこくさい)

八大神社宮座に新しく入りご奉仕いただく方を迎え、皇大神に奉告する祭典であり、上座、下座の座員が集まり斎行されます。祭典の後は、参集殿にて入座式の祝宴が行われます。

5月 皐月

1日 午前10時 粽御供祭(ちまきごくさい)
-端午(たんご)祭-

端午の節句を祝うと共に、5日の氏子祭(神幸祭)まで氏子・関係者が無事にご奉仕できるように願う神事です。御神前には御供と粽(ちまき)が、各社殿の屋根には菖蒲(しょうぶ)と蓬(よもぎ)が、それぞれお供えされます。

4日 午後2時 例祭(れいさい)

各地区の氏子総代が参列し執り行う、年間の御本殿に於ける祭典の中心となる祭事。午前中に宮座座員によって石臼と杵で搗いて造られた鏡餅をはじめ、様々な神饌が御神前にお供えされます。

4日 午後7時 宵宮祭(よいみやさい)

静寂の暗闇の中、御分霊が御神輿に遷されます。その後、鳳凰が取り付けられ、明かりが灯された美しい御神輿が、夜の一乗寺を巡行します。
下一乗寺は午後7時頃から始まり、御旅所(地蔵本公園)に向かって進み、上一乗寺は午後8時頃から始まり、旧街道を北に、南に進んだ後、神社に還御します。

5日 午前8時 朝御供祭(あさごくさい)

氏子祭(神幸祭)当日の早朝に、本日の巡行がつつがなく終えられるよう祈願する神事。小判型にのばした五重の熨斗(のし)の餅(おのれもち、おのりもち)を御供と共にお供えします。

5日 日中 氏子祭(うじこさい)
-神幸(しんこう)祭-

上一乗寺・下一乗寺・一乗寺住宅自治会のそれぞれの地域で神輿が巡行し、多くの人たちの奉仕によって盛大に執り行われる、八大神社の年間最大の祭事。 上一乗寺の神幸列の先頭には、剣鉾差し(京都市登録無形民俗文化財指定)が進み、巡行路の悪霊を鎮め、祓い清めを行います。

6月 水無月

下旬 午後1時 勧農祭(かんのうさい)
斎行後 野菜の即売会

日々の生活の糧である農作物・農業を称える祭事。一乗寺農業会の会員から地域で収穫された新鮮な野菜が奉納されます。祭典がお納められた後、野菜の即売会が催され、例年多くの皆様方で賑わいます。

7月 文月

上旬 午前10時 早苗振祭(さなぶりさい)
-湯立(ゆたて)神事-

早苗(稲の苗)の順調な成育が祈願される祭事。御本殿での祭典に続き、巫女が神楽を奉納し、鉄釜の熱湯を空高く振り撒き、神々からの託宣(たくせん)を得て、また、無病息災、五穀豊穣を願う湯立神事が行われます。

13日 午後8時 祇園の夜祭(ぎおんのよまつり)
-お千度(せんど)

同時期に洛中では山鉾巡行を中心とした八坂神社の祇園祭が行われますが、同祭神を祀る当社でも、無病息災を祈願する夏の祭事として、祇園の夜祭が斎行され、参列者が御本殿を三周するお千度詣りが執り行われます。

8月 葉月

7日 午前10時 七夕御供祭(たなばたごくさい)

旧の七夕祭として斎行され、稲の無事生育と、氏子崇敬者がまだまだ続く夏の暑さに負けず、無病息災で過ごせるよう願う祭事。季節の神饌として、御供と素麺をお供えされます。

7日 午後7時30分 夏越大祓(なごしおおはらい)

日々の生活の中で、知らず知らずのうちに罪や過ちを犯し、気がつかぬ内に心身に積み重なる「罪穢れ」を半年毎に祓い清め、氏子崇敬者が健康無事に過ごせることを願う神事。皆様方から納められた人形(ひとがた)が宮座座員によって丁寧に焼き上げられます。

31日 午後8時 八朔祭(はっさくさい)
-お千度(せんど)

二百十日の前日、八月の朔日(旧暦の八月一日)に、五穀豊穣と天災除けを祈願し行われてきた祭事。お千度が行われた後、鉄扇(てっせん)音頭踊りの奉納が行われます。鉄扇音頭とは、洛北地域一帯に残る江戸中期が起源の盆踊りで、一乗寺鉄扇音頭(京都市無形文化財指定)は郷土芸能保存会により、保存・継承活動が行われています。

10月 神無月

上旬 午前10時 栗御供祭(くりごくさい)
併せて斎行 秋季湯立祭(しゅうきゆたてさい)

秋の稲の刈り入れ時期に、実りに感謝すると共に重陽の節句(旧九月九日)を祝う神事で、神前に御供と共に栗と柿をお供えします。御供祭に続き、秋の湯立神事が執り行われ、米、神酒、塩が注がれた熱湯に笹の葉を浸し、大きく飛ばして邪気を祓います。

11月 霜月

3日 午前10時 髪置袴着帯解御供祭(かみおきはかまぎおびときごくさい) -七五三詣祭-

一乗寺では、古くからの子供の健やかな成長を感謝して氏神さまに七五三詣をして祝う習慣が、現在でも続いています。子供たちの今日までの成長を奉告すると共に、今後のご加護を祈願する神事であり、巫女の里神楽奉納が行われます。

23日 午前10時 新嘗祭(にいなめさい)

古くから11月に宮中及び全国の神社で行われる祭事であり、収穫に感謝し、その年の新穀を御神前にお供えします。当社でも一乗寺農業会から奉納された新穀をお供えし斎行しております。併せて神宮大麻、八大神社御神札の頒布始めの奉告が行われます。